Archive for May 2006

10 May

父の死

 父・恭三(やすそう)が先月28日、肝細胞がんのために千葉県佐倉市の病院で亡くなりました。75歳でした。

 25年ほど前、借金のために事業が行き詰まり、母とも離婚。以来、ほとんど行き来がない状態になっていました。病院から危篤の知らせが入り、あわてて駆けつける仕度をしているところに「心臓が止まりました」という連絡が入りました。この間、わずかに15分。残念ながら、死に目に会うことはできませんでした。

 遺品を整理していたら、年金証書や被爆者健康手帳などの書類といっしょに、10数年前に渡した孫(私の長男)の写真が大切に保管されていました。また、私が10年前の総選挙の際に朝日新聞記者として執筆した署名記事(96年10月3日付朝刊1面)がていねいに折りたたんでしまってありました。決して模範的な父親ではありませんでしたが、年老いて住んだ異郷の地で子や孫に思いをはせていたのかもしれません。

 現地の佐倉市で荼毘に付し、遺骨はとりあえず福島市のわが家に持ち帰りました。年内にも故郷の広島に墓所を定め、あらためて弔ってやろうと思っています。

14:45:18 | journalist | No comments |